10月28日(木)に三重県志摩市のお客様よりお茶道具一式の出張買取をさせて頂きました。

◼️ご相談

約1ヶ月前の9月の下旬にご相談を受け。「まだ先になるのですが、実家のお茶道具の出張買取に来てもらえますか？」とお電話を頂戴いたしました。

◼️査定

お家にお邪魔すると１階と２階にお道具があるとの事で、２階のお道具から査定を開始いたしました。

２階のお道具はお茶碗や水指などが中心で、紙箱に入っているお品や木箱でも余り名前の知られていない作家さんの作品が主でした。その中でも少しでも１点にて評価出来る「膳所焼陽炎園の色絵茶碗」「瀬戸焼の水指」「通次高山の色絵茶碗」などは１点にて査定。その他は「紙箱のお茶碗のグループ」「木箱であっても余り名前の知られていないお茶碗のグループ」「水指のグループ」「花器菓子鉢などのグループ」と細かくグループ分けし、査定をさせて頂きました。

また、２階査定が終わったタイミングで”当店の査定方法”をご理解いただくために一度ご説明させていただきました。「とても解りやすいです！」とご満足のお声をいただけたので、引き続き１階の査定を進めさせていただきました。

１階のお荷物は一部屋にたくさんお道具を開けて頂いており、まず2階同様に1点で買取評価の出来るお品物とグループ分けにより買取できるお品物に仕分けをいたしました。

当店では出来る限り、お稽古のお道具でも箱の中身を開封させていただいております。

すべてのお品を確認させていただき、１階のお品物で１点にて評価できた物は「野点籠」「橋本辰敏の銀摘みの茶釜」「高取焼 鬼丸雪山の建水」「京焼 中村翠嵐の蓋置」「萩焼 田原陶兵衛の香合と掛花入」「京焼 伊東陶山の菓子鉢」「丹波焼 市野信水の変え仕覆付きの茶入」など。その他のお稽古道具も２階同様細かくグループ分けをし、査定させて頂きました。

また、お道具では三重県という事もあり松阪万古焼の佐久間勝山の作品も多数集められておられました。

また査定の終盤に、お茶道具一式があるのに掛軸がなかったので、お客様にご理解をいただき、お部屋の天袋を確認させていただくと掛軸を見つけ出すことが出来ました。お客様も「見てませんでした・・。こんなところに掛軸があったんですね！」と驚かれ、大徳寺高僧の茶掛けを１０本ほど追加で査定させて頂きました。

茶道具は20年、30年前に比べると需要が減り相場が下がっている事は事実ですが、そうした中でも、宗匠書付のお道具や名前の通っている作家さんの作品はもちろんの事。現在の時代の流行りにあったお品は高価買取出来ます。今回では「仕事の良い野点の籠茶箱」「未使用に近い銀摘みの茶釜」「小さくても人気作家の蓋置」「変え仕覆付きの茶入」などは高価査定の対象になったと思います。

◼️買取・終わりに

査定とご説明を終えると、全てのお道具をご納得にて、お譲りいただけることとなりました。

お客様からは「身内が持っていた愛着のあるお道具を丁寧に見ていただけ、有難うございました！」と大変にお喜びいただきました。

こちらこそ、数ある買取業者がある中、当店をお選びいただきまして有難うございます！！また、そうしたお言葉を頂けるようにこれからも丁寧・誠実に努めてまいります。

この度は、たくさんのお道具をお譲り頂きまして、誠に有難うございます。お譲り頂きましたお品物はまた次の欲しい方へと橋渡しをさせて頂きます。

古美術丸尾はこんな方にオススメです。

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