京都市下京区のお客様より和田美之助の茶釜や永楽善五郎の花入れなど茶道具を出張買取させて頂きました。

10月28日(土）に京都市下京区のお客様より和田美之助の茶釜や永楽善五郎の花入れなど茶道具を出張買取させて頂きました。

◼️ご相談

「お茶道具のお釜などが数点あるのですが買い取り査定に来てもらえますか？」とご相談を頂き、日時を決定してお伺いをさせて頂きました。

◼️査定

お家にお邪魔すると一部屋に10点ほどのお道具を固めていただいておりましたので、1点ずつ拝見して1点にて評価出来る物とまとめてで評価出来る物に仕分けをしていきます。
まず1点にて評価できたお品物としては和田美之助の茶釜、永楽善五郎の花入、正寿堂(高橋敬典工房)の鉄瓶、唐物写の掛花入でした。香合、棗などはお稽古品でしたので小物のお道具としてまとめさせていただき、五徳、麻雀牌、土風炉、炉縁など、あまり需要の無いお道具は一まとめでそれぞれ査定させて頂きました。

和田美之助の茶釜や正寿堂の鉄瓶は余り使用感が無く綺麗な状態だったのが高評価に繋がり、掛花入れも若い(古い時代の物ではなく昭和～平成)物でしたが、今人気の唐物(中国)写しの作風であった為、1点での評価に繋がりました。永楽善五郎の花入れは染みもあり、あまり人気の無いデザインでしたので、1点での評価とはなりましたが、高価買取とはなりませんでした。

永楽善五郎は一昔二昔前でしたら、人気需要ともに高く、どんなお品物であっても高額買取が期待できた作家でした。しかしながら、その茶道全盛期の30年程前に多くの作品が作られたことと、近年は茶道の人口の低下が重なり、需要と供給のバランスが崩れ、余程出来が良い作品ではないと高価買取が難しい作家となってしまいました。

ちなみに現在のお茶道具のデザインでは色絵、金襴手など色鮮やかで華やかな作風が人気です。

◼️買取・終わりに

査定、ご説明を終えますと、「実はもう一軒のお道具屋さんにも見てもらうことになっていてその後のお返事でもよろしいですか？」との事で相見積もりを考えておられたのですが、その結果、当店とご縁を頂き、ご納得にて全てのお品物をお譲り頂く事が出来ました。

買取業者によっては相見積もりと聞くと嫌がるところもありますが、当店ではどのようなお客様どのようなお品物に関わらず出来るだけ1点1点にそのお品物に見合った適正な相場での査定を心がけております。その為、相見積もりでも当店をお選びいただける事は多く、逆に相見積もり大歓迎です！！その為、お見積もりをお考えの際は当店にもお声掛けくださいませ。

この度は、数ある買取業者の中から、当店をお選びいただきまして誠に有難うございます。お譲り頂ましたお品物はまた次の欲しい方へと橋渡しをさせて頂きます。