リピーターのお客様より膳所焼水指(鵬雲斎宗匠書付)などお茶道具の店頭買取をさせていただきました。

10月29日（日）にリピーターのお客様より膳所焼水指(鵬雲斎宗匠書付)などお茶道具の店頭買取をさせていただきました。

◼️ご相談

前日にお電話にて「以前にもお世話になった者ですが、またお茶道具を整理したいので明日お伺いしてもよろしいですか？」とご連絡を頂きました。
何度も当店をご利用いただいておりますお客様で、毎回数点から数十点のお茶道具をお持込いただいております。今回はどんなお道具と出会えるのか楽しみにお待ちいたしました。

前回の買取のお話はこちら▼

裏千家十五代宗匠鵬雲斎の茶杓、大樋年朗黒の茶碗をはじめお茶道具を店頭買取させて頂きました。

◼️査定

お客様がご来店されて早速お道具を拝見させていただきます。
昔からお家にある古道具類や骨董品などもそうですが、お茶道具はご自身で気に入って買い求められ集められたお品物の場合がとても多いです。その為、ご自身の思い出や思い入れがあるお品がほとんどです。当店では、そうした思い入れのあるお品物を買い取らせて頂くにあたり出来るだけお客様の気持ちや立場になってお商売をさせてもらうことに気をつけております。ですので、少しでも名前のある作家さんの作品や、仕事のよい作品では数千円の物から1点1点丁寧に査定をさせて頂いております。その為、1点１点のお品の内容や相場の現状などもわかりやすくご説明出来、査定が細かく出来ている為、もし「やっぱり置いておきたい」と思う場合もお手元に残しやすいです。

さて査定としましては１点にてお値段が付いたお品では松江楽山焼長岡空権の香合２点、京焼宮永東山の染付香合、古木を使った香合、雲華焼寄神崇白の香合、裏千家歴代の茶杓(模造品)、京焼西村徳泉の祥瑞(しょうずい)染付写の茶碗、蒔絵が美しい茶器、千家十職人駒沢利斎の棚物などがあり、そのほかの本当のお稽古のお道具類のみまとめての査定をさせて頂きました。また、お稽古品ばかりでは申し訳ないと思っていただけているのか、鵬雲斎宗匠書付のある膳所焼の水指もお持込いただけました、本当に有難うございます。

◼️買取・終わりに

査定後、ご説明を致しましたら、今回もご納得いただき、全てお譲り頂く事が出来ました。
お茶道具全盛の３０年ほど前に比べますと、お茶人口や需要の低下により信じられないくらいの相場の変化で、査定をするのも申し訳ない気持ちになりますが、「毎回助かっております、有難うございます」とおっしゃって頂け当店を何度もご利用いただけることは本当に感謝いたしております。

今回も数ある買取業者の中から当店をお選びいただきまして誠に有難うございます。お譲り頂ましたお品物はまた次の欲しい方へと橋渡しをさせて頂きます。