9月14日(月)に京都市右京区のお客様より永楽善五朗、三浦竹泉、河井寛次郎などの作品を出張買取させて頂きました。
◼️ご相談
メールフォームにて、「箱がある物とない物などがありますが、永楽善五郎さんや河井寛次郎さん、三浦竹泉さん、楽吉左衛門さんの作品やその他の古いお道具があるのですが、価値を知りたいので見に来てもらえませんか?」とご相談頂き、日時を決めて出張させて頂きました。
◼️査定
お家にお邪魔すると査定品をお部屋にご用意してお待ち頂いており、一点ずつしっかりと拝見させていただきました。
まずは、永楽善五郎さんの花入や酒器、銘々皿などの作品がございました。以前ですと永楽さんの作品であるというだけで高価にて買取査定が出来た物ばかりでしたが、お茶道具の需要低下により、15年から20年前に比べては相場がガクッと落ちてしまっております。それでも1点1点に現在の相場どおりにしっかりと査定させていただき、ご説明させていただきました。
楽吉左衛門さんの赤楽のお茶碗は本物かどうかわからないとの事でしたが、物に間違いなくしっかりとした評価が出来る作品でしたが、少し釉薬の禿(はげ)がみられたのが残念でした。
三浦竹泉さん竹軒さんの作品は手取りの菓子鉢や煎茶器、香合などをお持ちで、特に煎茶器などは中国の煎茶器ブームにより、相場が高騰しております。煎茶器は箱が無かったのですが、しっかりと高価査定させていただきました。
買取価格は当然そのお品の作家名が有名であるかも大事ですが、なによりも需要があるかないか、その商品や作家が現在人気であるかないかが、大きく金額に影響してきます。
そして、現在でも人気作家である河井寛次郎さんの作品なのですが、お茶碗が3点、ぐい飲みが2点、四方の菓子皿が1点と6点ほどお持ちでした。 しかし、すべて箱がございませんでした。
寛次郎さんは自分の名を売ることを嫌い作品に陶印を入れなかった事で有名です。また、同じ志で甥の河井武一氏、婿の河井博次氏、その養子河井敏孝氏の作品も良く似た作風で陶印がありません。
その為、河井寛次郎さんの作品は、自身の箱書付きの箱があるか、ないかで買取価格は大きく変わってきます。なぜなら、箱書がないと次のコレクターさんや愛好家さんにお買い求めいただく際に、ご安心してご購入いただき辛いというのが大きな理由となります。
しかし、拝見した作品には寛次郎作品だけが持つ独特の「用の美」を追求された世界感を感じる事ができました。 そこでお話を詳しくお聞きするとお客様のお父様が以前に寛次郎さんや永楽さんと親交があり、家にお酒を飲みに来られる際に手土産代わりに作品をおいていかれたとのこと。また、その為、箱が無いという事でした。
そのお話と自分の目を信じ、箱の無い状態でも高価買取査定をさせて頂くと大変ビックリされていました。
◼️買取・終わりに
今回査定させていただいたほとんどのお品物をご納得の上、お譲り頂きました。 また、先ほどの寛次郎作品ですと、「壷の作品もあったのに先日、知人に譲ったばかりでもったいない事をした」とおっしゃっていましたが、大変知人の方は喜んでおられたとのこと。寛次郎さんからしたら、その気持ちこそ喜ばしい事なのかも知れませんね。
今回は、数ある買取業者の中から当店をお選びいただき有難うございました、お譲り頂いたお品物はまた、次の欲しい方へと橋渡しさせて頂きます。
古美術丸尾はこんな方にオススメです。
古美術丸尾を荷物の処分や整理の足がかりにお使いくださいませ。
●1点で値段がつけれるもの。
●数点まとめてで買えるもの。
●市場価値のほとんどつかない物。
をきちんと仕分けした上で相場価格にて買取させていただきます。
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