10月20日(火)に京都市西京区のお客様より掛軸、書道具、お茶道具、作家作品などを店頭買取させていただきました。
◼️ご相談
「掛軸やお茶道具があるのですが買取ってもらえるか見て欲しい」とお電話を頂き、「明日、店頭までもって行きます」との事でご来店いただきました。
◼️査定
当日、お品を拝見させていただきました。掛軸は20数本あり、お茶道具類もダンボール2箱分くらいありましたので、「少しお時間がかかります」とご説明して査定開始です。
当店では当然ですが、掛軸は1本ずつ紐を解いて中身を確認いたします。お道具も全て木箱の物、紙箱の物、箱の無いお稽古の茶道具まで1点1点確認して査定をさせていただきました。
上記は、お客様からしたら当然のお話ですが、長年、骨董品やお道具を見ていますと箱を見ただけで評価できる物か、出来ない物か、もっと言ってしまえば掛軸は巻いてある状態でも価値があるかないか、おおよその判別が出来ます。
他社様のことを悪く言うつもりはありませんが、相見積もりなどで私共が1時間以上かけて査定した物をものの10分、15分で査定が完了し、とても不安だったとお客様からお聞きしたことがあります。
古美術丸尾では価値があるものを見つけ、高額査定する事が大事なのはもちろんこと、お客様の思い出のある品が、「どんな物で、どれくらいの価値があるのか」、「価値がない場合はなぜないのか」などをお伝えし、ご理解いただく事が大事だと考えております。
お品物の話に戻りますと、掛軸では絵師により評価できる掛軸と図柄が面白く、よく描けている物(絵師が有名でなくとも上手に描かれている作品)などは1点でお値段が付けれます。
今回の場合では明治期に活躍した画家、谷口香嶠の人物図に高価買取が出来ました。残りのお品物に付きましても宇田荻邨、三輪晁勢など高価買取価格を付けれる作品をお持ちでしたが、こちらのお品は染みの状態がひどく高く買取れなかったのが残念でした。しかし、その状態を加味し、それぞれ1点にてお値段を付けさせて頂きました。
掛軸は20数点中半分ぐらいの10点ほどに1点1点にお値段を付けることが出来、残りの掛け軸はまとめて買取査定となりました。
次いで、お道具の査定ですが桐箱を開けると、赤絵の細やかな描線の九谷焼で有名な福島武山の作品だと思い、「おっ」と声を出てしまいました。しかしながら、よく確認すると武山のお弟子さんの見附正康の作品でした。
知名度は落ちますが、作品は福島武山にも勝るとも劣らない仕事の良さでしたので、こちらも高価査定をさせていただきました。そのほか、お稽古のお茶道具、硯、墨などの書道具と出来るだけ細かく査定をさせていただきました。
◼️買取・終わりに
お客様には小一時間ほどお待ち頂き、大変時間がかかってしまいましたが、丁寧に拝見しご説明する事が出来、全てご納得いただき、お譲りしていただく事ができました。
「また何かあれば持って来ます」とお言葉を頂きお喜びいただきました。
この度は、数ある買取業者の中から当店をお選び頂き、有難うございます。お譲り頂きましたお品物はまた次の欲しい方へと橋渡しをしてまいります。
古美術丸尾はこんな方にオススメです。
古美術丸尾を荷物の処分や整理の足がかりにお使いくださいませ。
●1点で値段がつけれるもの。
●数点まとめてで買えるもの。
●市場価値のほとんどつかない物。
をきちんと仕分けした上で相場価格にて買取させていただきます。
- 倉庫や、蔵の整理をしたいけど、どこから手をつけたらいいのかわからない。
- 引越しやリフォームで、急ぎ荷物を整理したい。
- ご親族の方のコレクションで価値がよくわからない。
- ご高齢になり、荷物の整理や、移動が大変。
- 近くに知っている骨董品店がない。
などなど。お困り事や、ご相談がございましたら、お気軽にお声がけくださいませ。