2月24日(水)に大阪府豊中市のお客様より掛軸、置物類の出張買取をさせて頂きました。
◼️ご相談
「掛軸が数本あるのですが家を取り壊す前に見ていただけないでしょうか?」とご相談を頂き、出張させて頂きました。
お家は必ず誰かの世代で建替えや取り壊されるもので、長年住み慣れ親しんだお家が無くなってしまう事は残念ですが、物は残し、他の方へと受け継げるものです。当店では物の価値のあるなしに関わらず、お客様がしっかりとどういった物なのかご理解いただけるよう、ご説明させていただきます。どうぞ、処分される前に一度ご相談くださいませ。
●その他の掛軸買取実績一例
◼️査定
お家にお邪魔すると十数本ほどの古い掛軸があり、絵師の名前や図柄で1本で評価できる物や、まとめてでお値段が付けれる物に仕分けをさせて頂きました。
掛軸の買取方法
骨董品というと掛軸や壺を思い浮かばれる方も多く、特に古いお家にお住みの方は少なくとも家に数本の掛軸をお持ちなっている方も多いのではないでしょうか?しかし、掛け軸は現在の生活スタイルに合わず、需要が減っており、余程の博物館などのに所蔵されているレベルの有名な画家の作品以外は高価買取が難しいジャンルの一つです。
ですが、当店の場合、明治~昭和初期ぐらいの古い掛軸ですと状態もありますが、絵師の名前や図柄などを評価し、出来るだけ1本で買取金額を付けるようにしております。
他社でも掛軸はまとめて査定されるところが多く、1本にしっかりと価値を見出すことは簡単な事ではなく、長年の知識と経験を積んだ骨董店の店主にしか出来ないことです。
今回も1本ずつ拝見すると狩野派の掛軸や人物図、山水図などに1本ずつ価値を付ける事が出来ました。そして、その他は名のある絵師の物でなかったり、図柄も需要がなかったりする物は、まとめさせて頂いての評価となりました。
そして最後に床の間に掛かっていた掛軸を見ると非常に繊細な花籠図の大幅がございました。
一目見たときは「柳沢棋園」かと思いましたが無落款で作者銘が記されて無い作品でした。
【買取作家】柳沢 淇園/柳里恭(やなぎさわ きえん)-日本文人画の先駆-
柳沢棋園は江戸中期の絵師ですがおそらく明治時代くらいの絵師が柳沢棋園をお手本にして描いた作品だと思います。染みもあり状態も少し悪かったのですが、繊細に書き込まれており図柄も需要のある物でしたので、掛軸の評価の中では一番の高価買取査定金額を付けさせて頂きました。
◼️買取・終わりに
ご説明をすると、「全て処分してしまうのも忍びない」とのことで掛軸を1本だけお残しになりましたが、そのほか全てご納得にてお譲り頂く事が出来ました。また、買取れない物(お値段が付けられない物)に付きましても、「持って帰ってもらえると助かります」との事でお引取りさせて頂きました。
これも、他店では「これとこれぐらいしか買取れない、あとは持って帰れない」と言う事があるのですが、当店では家具などの大きいものの場合やどうしても引取れない物もありますが、ご希望の場合は大抵の物は整理のお手伝いが出来るかと思います。多くのお客様からお喜びを頂いております。
この度は多くの買取業者がある中、当店をお選びいただきまして真に有難うございます、お譲り頂きましたお品はまた次の欲しい方へと橋渡しをさせて頂きます。