京都市伏見区のお客様より掛軸を店頭買取させて頂きました。

11月11日(水)に京都市伏見区のお客様より掛軸を店頭買取させて頂きました。

◼️ご相談

ご相談で「掛軸と壷があるのですが、店頭まで持っていきますので、買取れるものか見てもらえませんか？」とご連絡いただきました。

◼️査定

ブログでは何度もご説明させていただいているのですが、掛軸は近年、床の間のないライフスタイルが増え、重要が極端に減ってきてしまっています。しかし、古い時代の物(江戸、明治、大正、昭和初期)ですと1本ずつ絵師や図柄で評価できるのですが、近年の掛軸はよほどの画家の物でないと高く評価できないのが現状です。

今回お持ちの掛軸も残念ながら高価買取出来る物はなかったのですが、「染みもなくまだ売れそうな物」「みやげ物だけども中国の画家の物(中国人バイヤーに需要がある)」など出来る限り丁寧に１本で買取出来るものは査定し、ご説明させていただきました。

すると、掛軸の箱に紛れて箱に入った巻物がございました。開けてみるとよく描けた春画の作品でしたので、お客様にご説明し、高価査定が出来たのではないかと思います。

◼️買取・おわりに

査定を終えお客様に査定額とご説明をするとなんでも、自分でインターネットで売ることも考えているとかで「どうしようかな？」と判断に困られているご様子。最近はインターネットで検索すれば多くの情報が手に入ります。特に作家作品などは大方な金額などはわかるのではないでしょうか。

ネット販売と古美術店での査定販売では当然メリットとデメリットが存在します。

◼️ネット販売のメリット・デメリット

●メリット

相場価格がわかっていれば、店売りより高額で販売出来る確率が高い
良くない業者に安くで買い叩かれる心配が少ない

●デメリット

写真撮影・文章作成など手間と時間が必要になる
手数料と送料がかかり、案外手元に残る金額が少ない
知識がないと価値のある物を安くで売ってしまう可能性がある

◼️古美術店買取のメリット・デメリット

●メリット

ネット販売より、手間がかからず、知識が必要ない
古道具や骨董品など価値がわからないもの（ゴミだと思っていたもの）でも値段が付く場合がある

●デメリット

信頼できる業者を見つけるのが難しい
ちゃんとした相場価格で査定されているかがわからない

古美術商や骨董屋さんの印象はいかがでしょうか？昔から胡散食いや、騙されるようなマイナスのイメージを多く持たれている方も多いのではないかと思います。昔は業者が売り手の知識がないことをいい様に安くで買取を行っていた業者もいたようです。しかしながら、上記のように現在はインターネットの普及やメリカリやヤフオクなどのフリマアプリが増え、多くのお客様はお持ちの品物の相場や価値などを調べれる時代となり、昔の業者のような買取を行っていると簡単にお客様の信頼を無くしてしまいます。

そのため、私どもは少しでも、ネット販売よりも古美術丸尾にて買取や販売をご利用いただけるよう、日々サービスの向上と知識の向上、明瞭な査定を心がけております。

上記の内容なことをお話ししていると、お客様の最終的には丸尾をご利用いただくことをお選びいただき、全てのお品物をお譲り頂きました。

今回は数ある買取業者から当店をお選び下さいまして有難うございます。このたびお譲り頂きましたお品はまた次の欲しい方へと橋渡しをさせて頂きます。