京都市左京区のお客様より屏風、煎茶器揃ほか古道具類、贈答品類などを出張買取させて頂きました。

7月7日(木)に京都市左京区のお客様より屏風、煎茶器揃ほか古道具類、贈答品類などを出張買取させて頂きました。

■ご相談

二年ほど前に出張買取でご依頼を頂いた方から「近くの方も実家の整理をしたいのだけれども、見に来てもらえますか？」「私としては丸尾さんをお勧めできると思っているのですが、相見積もりになるかもしれませんが・・・」とご相談を頂き、日時を決めて出張させて頂きました。

▼ご紹介者の買取ブログはこちらからご覧くださいませ。

兵庫県西宮市のお客様よりご実家(京都市左京区)の骨董品、古道具などを買取させていただきました。

古美術丸尾ではお知り合いのご紹介やリピーターなど、何度もご相談いただける方が多くおられます。家財の整理や美術品の整理は人生の中でそう何度もあることではございませんので、私ども仕事は一度きりのお客様が大半なのですが、今回のように古美術丸尾を覚えておいてくださり、また機会があった際にご連絡いただけるのは本当に嬉しく、仕事の励みとなります！ありがとうございます！

これからもどんなお品物に対しても誠実に向き合いながら、お客様がご満足・ご安心できる買取やスタッフの対応に努めてまいりますので、どうぞ、宜しくお願いいたします。

■査定

お家にお邪魔致しますと、築数十年のかなりの旧家でした。まずは２階に、「パッと見た感じ値段が付きそうなのはこれぐらいしかなさそうなんですが・・」と中国の刺繍の額、屏風一双、掛軸などをご用意頂いておりました。

また、査定を進めておりますと‥。「箪笥の中など特に開けてはいけないところや触ってはいけないところはありませんので、出来る限り買い取れる物があればお願いします！」とのご相談をいただきましたので、１階のお部屋と２階のお部屋をくまなく拝見させていただきました。すると箪笥の中から純銀製の楊枝入れや勲章、煎茶器の揃物が２種、木箱に入った花器などの多数贈答品類、古道具では台所の上の棚から埃だらけの煙草盆や重箱などを見つけることが出来、それぞれ個別に細かく査定をする事ができました。

中でも、屏風一双は高橋秋華という絵師の作品で絵師の名前はあまり知られていないのですが、藤と菖蒲を一双の屏風全体に描かれた構図が面白く、また、屏風の表具はボロボロでシミだらけでしたが、紙面はまだ傷や汚れが少なかったため高価買取査定をさせて頂くことが出来ました。

このブログでも度々、屏風は現在の生活に需要がなく買い取りにくい商材であるとご説明していますが、こうした屏風全体を使って表現している作品や現代の流行にあった作品など、できる限りお品の状態や作風を考慮し、査定させて頂いておりますので、今回のように高価買取の対象となる場合がございます。また、中国の刺繍作品も古い時代の物であり高評価に繋がりました。

また、古道具類では現在、煎茶道具が人気です。今回の煎茶揃２種類のうちの一つが京焼名工の清水六兵衛の作品を初代高野昭阿弥が写した現代の感性から見てもオシャレな物でしたので、高価買取査定をする事が出来ました。高野昭阿弥は近年のその確かな技術が見直されている作家の一人で、そこに人気の清水六兵衛の作品を写しているという点も繋がり高価査定となりました。

当店ではお客様のお許しがある場合、手付かずの状態、長年のおいたままの状態、埃が被っている状態などそのままの状態から値段が付く物を見つけ出すことに長けています。また、長年の経験からどのあたりにどんなものがある可能性が高いなど熟知しておりますので、旧家の整理、解体前の整理、蔵の整理などお悩みの際はぜひ、当店にお任せくださいませ。

■買取・終わりに

査定を終えて、一通りご説明を終えますと、「相見積もりを考えていたけれども、これだけ丁寧に見て頂けたのだったら丸尾さんにお願いしたい」とお言葉を頂き、快く全てのお品をお譲りいただけました。本当に有難うございます。

もちろん、長年お家にあった家財ですので、相見積もりをしてご納得をされるのも一つの手段として大賛成ですが、こうしてお選びいただける事は本当にありがたい事と感じております。今回は数ある買取業者から当店をお選びいただきまして誠に有難うございます。お譲り頂ましたお品物はまた次の欲しい方へと橋渡しをさせて頂きます。