7月12日(金)に店頭にて陣幕軍旗図屏風の買取をさせて頂きました。
◼️ご相談
「古い屏風と最近の掛軸があるのだけれども、見てもらえますか?」とお電話を頂き、当日のうちにお店までお持ち頂きました。
当店ではこちらがお伺いする出張買取、お店に持ってきてもらう店頭買取どちらも可能です。
今回のお客様も「どうしたらいいですか?」とご質問をいただきました。
①出張買取の利点
お品物の数が多くて持ち出すことが困難な場合や、車などがない場合は便利です!ご希望の場合は当店がお蔵や押入れの中のお品の取り出し→分別→搬出まですべてお手伝いさせていただきます。そのままの状態で結構ですのでお約束の日時にお家で待って頂くだけです。
②店頭買取の利点
知らない人をお家に入れるのが不安な方。来てもらうのは申し訳ないと思って頂ける方。数点のお品物を持ち込んで、その業者の知識や態度を確かめられたり、実際にお店を営業しているのか、どんなお店なのか確認できること。
※当店は定休日なしで毎日営業しておりますが、買取や仕入れなどで店主が不在の場合がありますので出来ればご連絡の上、ご来店いただけると、お待ちいただく事なくご利用いただけます。
今回のお客様の場合は上記をご説明させて頂き、当店ではどちらでも構いませんとお伝えをすると、「近いので後で持ち込みます」と店頭買取をお選び頂きました。
◼️査定
お電話の後、小1時間ぐらいでご来店頂けました。
掛軸数本と大正期ぐらいの古屏風をお持ち頂きました、掛軸は昭和中後期の物で山水風景画でしたが、残念ながらこの時代の掛軸は高名作家の物でないかぎり骨董的価値が無く、申し訳ないのですがお値段が付けれませんでした。
こういった昭和に大量に描かれた掛軸は骨董的用語で言いますと「新物の掛軸」とか「仕入れの掛軸」と呼ばれます。当時のまだ床の間のある純和風な生活スタイルの場合は四季によって掛軸を吊り変える習慣があり、趣味やコレクションだけじゃなくても生活スタイルとして需要がございました。しかし、現在のライフスタイルは床の間もなくなり、お家に掛軸はもちろんのこと、絵画など美術品なども家に飾ることも減り、需要が極端に低下しています。
そしてもう1つの屏風を見てみると、こちらは古いお品物で大正期ぐらいのものでした。戦国時代の陣幕軍旗を描かれた屏風でシミなど状態は悪かったのですがモチーフの面白さと珍しさを評価させていただき査定をさせて頂きました。
◼️買取・終わりに
査定、ご説明をさせて頂きますと、「それで結構です、もし良かったらお値段が付かなかった掛軸も引き取ってもらえますか?」とご納得を頂きお譲り頂く事となりました。本当に有難うございます。
実は一度、リサイクルショップの方にもご相談されて、「(うちでは)値段が付かないから骨董屋さんに見せてみたら」と言われて当店をお選びいただけたとの事です。リサイクル店では処分されていたかもしれない古い物が、当店にご相談いただけたことで、またひとつ未来に繋げることが出来たと思い嬉しく思います。
お家の解体やお蔵の整理などの際にも「古美術店は仰々しい、そこまで良いものはないから・・・」とお気を使ってリサイクル店への持ち込みや、査定等されないまま廃棄された方を今まで何人もお会いしたこともございますが、やはり美術品の知識があり、得意とするのは専門店です。当店は贈答品から有名作家の美術品まで幅広いジャンルに対応させていただきます。まずは!一度古美術丸尾に一度ご相談くださいませ。
この度は、数ある買取業者の中から当店をお選びくださいまして誠に有難うございます。お譲り頂ましたお品物はまた次の欲しい方へ橋渡しをさせて頂きます。