8月28日(木)にリピーターのお客様より鵬雲斎、淡々斎など裏千家宗匠の掛軸や楽吉左衛門のお茶碗などを出張買取させて頂きました。
■ご相談
先日のお茶道具を買取させていただいたお客様より「母屋に掛軸もあるのですがまた次のときにでも見に来てもらえますか?」とご相談を受けており、その後、日時を決定して再訪させて頂きました。
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■査定
母屋にお伺いいたしますと「こちらの押入れに仕舞ってあって何があるのかよくわからない」との事でしたの取り出しの作業から始めます。数にして30本ほどの掛軸があり、1本ずつ丁寧に拝見していきます。
最初にお呼びいただいた時も多くのお茶道具をお譲りいただいたのですが、やはり今回も、そのほとんどが茶掛けの書の掛軸で東福寺や大徳寺、東大寺、建仁寺などの管長の禅語作品でした。その中に2本、裏千家十四代宗匠の淡々斎の掛軸と十五代宗匠鵬雲斎の掛軸がございました。
もちろん宗匠作品は1点で査定が可能なお品です。しかも!両方とも染みや折れ等のダメージが少なく綺麗な状態でしたので、高価査定に繋げることが出来ました。
骨董品としての昔の掛軸には染みや折れなどは付いていて当たり前なのですが、お茶の掛け軸(茶掛け)に関しては茶室に飾ってお客さんをもてなす時に使用しますので、染み、折れ筋があると毛嫌いされます。その為、他の掛軸よりお品の状態が査定金額に大きく影響します。今回は状態がよく特に鵬雲斎宗匠のお品物は軸先も千家十色の飛来一閑が手がけたお品物でした。20~30年前に比べてお茶道具の相場が下ってはいるのですが、高額買取査定が出来たと思います。その他の掛軸では、大徳寺雪窓和尚や宙宝和尚、などを1点にて査定し、その他の掛軸は状態の悪い物も多くまとめて査定させて頂きました。
また、掛軸と同じく押入れに2点お茶碗が仕舞われておりましたので、合わせて査定させていただきました。1点目は京焼の久世久宝の仁清写しのお茶碗、2点目が楽吉左衛門(十代 旦入)のお茶碗で当代楽吉左衛門の極め(鑑定)の付いている作品でどちらにも十五代宗匠鵬雲斎の書付があるお品物でした。
久宝のお茶碗は以前(20年~30年)は、永楽善五郎、白井半七などと並び、京焼で人気の高いお品でお集めになられた時は高額であったと思われますが、今は少し嗜好が変わり相場は下降傾向なのですが、現相場にてしっかりと査定させて頂きました。楽旦入のお茶碗は当代の極めも付いており、間違いの無い物なのですが、やはり当時のオリジナルの共箱の作品に比べますと極め物の評価は下ってしまいますが、当店としてのギリギリ精一杯の金額をご提示させていただきました。
その他、最後に「家の建て替えをするので、出来る限り買取・整理出来るものがあればお願いいたします」とご相談をいただきましたので、床の間に飾られていた銀製のモデルシップの置物や天目釉の香炉、飾棚など買取金額が付きそうな物を査定させて頂きました。
■買取・終わりに
査定、ご説明を終えますと、全てご納得にてお譲り頂く運びとなりました。本当に有難うございます。
お家の方も「整理が出来て本当に助かりました。難うございました!」とお喜びのお声をくださいました。お茶道具に限らず昔からある古道具類や掛軸の整理は一生に何度もあることではありません。その際に古美術丸尾を選んでいただき、当店にお任せいただいた事は本当に嬉しい限りです。これからも常に誠心誠意お手伝いをする事に努めております。是非、よろしくお願いいたします。
今回、お譲り頂ましたお品物はまた、次の担い手の物とに橋渡しをさせて頂きます。
古美術丸尾はこんな方にオススメです。
古美術丸尾を荷物の処分や整理の足がかりにお使いくださいませ。
●1点で値段がつけれるもの。
●数点まとめてで買えるもの。
●市場価値のほとんどつかない物。
をきちんと仕分けした上で相場価格にて買取させていただきます。
- 倉庫や、蔵の整理をしたいけど、どこから手をつけたらいいのかわからない。
- 引越しやリフォームで、急ぎ荷物を整理したい。
- ご親族の方のコレクションで価値がよくわからない。
- ご高齢になり、荷物の整理や、移動が大変。
- 近くに知っている骨董品店がない。
などなど。お困り事や、ご相談がございましたら、お気軽にお声がけくださいませ。