大阪市のお客様より骨董品類、アンティーク品類のコレクションの一部を出張買取させて頂きました。

大阪市のお客様より数日間にかけて、木彫千手観音、狸の置物、九谷焼の飾り皿、薩摩焼飾壷、鉄瓶、銅製の獅子置物、飾り棚、階段箪笥、丹波焼壷類、置き時計、蒔絵のお膳などなど骨董品類、アンティーク品類のコレクションの一部を出張買取させて頂きました。

■ご相談

お電話にてご相談を受けまして「家にたくさん骨董品があるのですが一度見に来てもらえますか？」とのことでした。「具体的にどのようなお品物ですか？」とお尋ねすると「狸の置物がたくさんあり、その他にもいろいろあります」また、「電話では説明するのが難しいので写真をとったので送ります」とのことで画像をお送りいただきました。

画像を確認すると本当にたくさんのお品物をお持ちで、1点でお値段が付く物もあればまとめてでお値段が付く物に分かれる査定の仕方になる旨をお伝えいたしました。また、お客様が出来る限りの整理をご希望の場合は一日で整理が終わる量ではありませんでしたので、2度3度とお邪魔させていただく事になりそうでした。

当店の査定の方法やご説明の仕方などを判断されて、この業者でよいのか今後のお付き合いを含めて御一考いただくためにも一度査定にお伺いすることになりました。

■査定

お家にお邪魔すると、画像でも確認をしていたのですが、いろんな表情をした狸の置物たちがたくさんございました。ベランダ室内などいたるところでお出迎えです。大きい狸などはベランダに鎮座しているのですが、やはり屋外に置かれている狸たちは雨風にさらされておりキズや欠けが目立ち、大きい物は昔の台風で倒れて割れてしまったとの事。その為、数個でまとめて査定させて頂きました

続いて室内の棚に陳列されているものや、納屋に保管されているものを拝見しました。1点で査定できる物も多くありましたので、出来るだけ多くのお品物に個別にお値段を付けさせて頂きました。

中でも半永久的に動く時計として人気の高い「ATMOS（アトモス）」の置時計や、銅製の獅子の置物、銅製の孔雀置物、銅製人物置物、木彫千手観音置物、吊灯篭一式、鉄瓶、九谷焼の色絵皿、薩摩焼の色絵壷などには高価買取金額が付ける事が出来ました。特に、銅製の置物などは、お客様が捨てようとしていたらしく「わからないものですね〜！」驚いておられました。

現在の骨董品の高価買取に繋がるお品物としてはまず、鉄瓶や銀瓶、高名作家の煎茶道具や食器類などのお品が上げられますが、そのほかにも今回の様に、銅製の置物類などの金属製のお品物や九谷焼や薩摩焼など華やかで煌びやかなお品に高値が付けられる傾向にあります。

また逆にお値段が付きにくい物としては、丹波焼きや備前焼、信楽焼の壷や皿など20年～30年前の骨董品ブームのときに一世を風靡したお品物は軒並み下落傾向にあります。本来の土を愛でるお品より、技巧を駆使したものや、煌びやかな見た目の美しさ物が現代の嗜好となってきています。

ですので、今回も多くの丹波焼や備前焼などをお持ちになられておりましたが、昔に購入されている金額から考えると心苦しい査定金額となってしまいました・・・。しかし、高価買取が出来る物、また逆にできない物を、正直にお客様の前で品物を見ながらご説明させていただくとご納得いただけました。ありがとうございます。

お写真をお送りいただいていたお品の査定が終了すると、私共の骨董品の知識や買取査定の仕方、態度などを認めて頂いたのか、「今のコレクション品ではないのですが倉庫に実家の古道具もあるので見てほしい」とお声がけをいただきました。

倉庫には、蒔絵のお膳や重箱などが多くあり、基本的に塗り物もお値段が付きづらい品目にはなるのですが、状態や蒔絵の仕事が良かったため、漆器としては最大限の査定評価をさせて頂きました。

冠婚葬祭で使われていた足つきのお膳や大型家具類は現在本当に需要がなく、買取が出来ない商品になるのですが、少しでも整理のお役に立てればとのことで、気持ちながらですが、買取させていただきました。

■買取・終わりに

一日目の査定から当店をお気に入り頂けまして、「私共も、骨董品の整理に業者さんを呼ぶなんて初めてでしたが、大変判りやすい査定の仕方でした、いい人に来てもらってよかった」とお言葉を頂きました。
その後に2日間、合計で３日間にお邪魔し、多くのお品をお譲りいただき、大方の整理を終えることが出来ました。最後には「まだ整理したいところもあるので、またお声がけしますね」と、本当に嬉しい限りです！

この度は、数多くの買取業者の中から当店をお選び頂きまして誠にありがとうございます、お譲り頂ましたお品物はまた次の欲しい方へと橋渡しをさせて頂きます。