9月20日(祝)に京都市左京区のお客様より明治、大正、昭和初期の掛軸の出張買取をさせて頂きました。
◼️ご相談
お電話にて「掛軸がたくさんあり、長年家にあった物なので、どういった物なのか見て欲しい」とご相談を頂き、日時を決めて出張させて頂きました。
お電話でお話しさせていただいて、当店のブログなどを読んでいただたようで、現在の掛軸の需要や、当店の掛軸の査定方法などはご理解いただけているようでした。本当にありがとうございます。
◼️査定
お家にお邪魔すると押入れの一角にずらっと50本以上の掛軸が仕舞われておりました。明治後期から昭和初期にかけてのお品が多数でした。
<当店の買取方法>
本当に当たり前のことなのですが掛軸を1本1本丁寧に拝見し、作者銘、図柄、破れや染みの状態を確認していきます。
その後、<作者名で評価出来る物><図柄や構図で評価できる物><シミなど状態の悪い物><作者銘もあまり知られていなく図柄も人気がない物>などに仕分けをしていき、状態が悪いものと作家名・図柄ともに人気がないものは一まとめにして査定をする場合もございますが、出来る限り多くの掛軸を1点で査定させていただき、作者や時代などを1点1点出来る限りわかりやすくご説明させていただいております。
今回、査定させていただいた掛軸には多くの著名な絵師の作品があり、三宅凰白、池田遥邨、真道黎明、宇田荻邨、堂本印象、池上秀畝、須磨對水などの作品がございました。お客様の祖父母さんが集められたものとの事で詳細はご存知なかったのですが、特に真道黎明や三宅凰白の作品が多数あり、その時代にお知り合いだったのではないかと感じ取れました。
すべてお品を拝見させていただき、全体の3分の2程に1点1点しっかりと査定金額が付けることができました。
また、作者の紹介や読むのが難しい漢字のご説明などをさせていただくと、お客様もしっかりとメモ取りながらお聞きいただき、最後には「わかりやすくかったです!」「最後に一点一点観れて良かった」「丸尾さんに頼んで良かったです!」とお言葉をいただきました。本当に嬉しい限りです。ありがとうございます!
◼️買取・終わりに
査定はご説明などを交えながらでしたので、二時間ほど掛かってしまいました。しかし、ほぼ全ての掛軸をご納得にて、お譲りする事ができました。ありがとうございます。
骨董品といえば掛軸のイメージをもたれる方が多いと思いますが、床の間の有る日本式の生活スタイルから、洋間の生活スタイルに移り変わり、20~30年前に比べて掛軸の需要が減りつつあります。掛軸に1本1本お値段を付ける事は難しくなってきているのが現状なのですが、当店では出来る限り1本1本にお値段をお付けする事を心がけています。
これは簡単な事ではなく、長年の幅広い知識と経験、相場観、現在の流行、販売力等がなければ出来ない事なんです。店主の私も時折、昔の高かった相場が頭に残っており、現在の相場より高く買ってしまうこともあります・・・。
何より、今回のように、お客様が「古美術丸尾」を選んでよかったと思われるような、お商売でなければならないと思い。日々精進しております。
今回は数ある買取業者の中から当店をお選びいただき誠に有難うございます。お譲り頂いたお品物はまた次の欲しい方へと橋渡しをさせて頂きます!
古美術丸尾はこんな方にオススメです。
古美術丸尾を荷物の処分や整理の足がかりにお使いくださいませ。
●1点で値段がつけれるもの。
●数点まとめてで買えるもの。
●市場価値のほとんどつかない物。
をきちんと仕分けした上で相場価格にて買取させていただきます。
- 倉庫や、蔵の整理をしたいけど、どこから手をつけたらいいのかわからない。
- 引越しやリフォームで、急ぎ荷物を整理したい。
- ご親族の方のコレクションで価値がよくわからない。
- ご高齢になり、荷物の整理や、移動が大変。
- 近くに知っている骨董品店がない。
などなど。お困り事や、ご相談がございましたら、お気軽にお声がけくださいませ。