京都市左京区のお客様より橋本関雪や富田渓仙、松林桂月などの掛軸、色紙などを出張買取させて頂きました。

11月22日（土）に京都市左京区のお客様より橋本関雪や富田渓仙、松林桂月などの掛軸、色紙などを出張買取させて頂きました。

■ご相談

お電話にて「掛軸や色紙があるのだけれど、買い取りされてますか？」とご相談をいただきました。当店では掛軸の買取は１点１点確認し、作家の評価はもちろん、図柄なども加味し積極的に買取査定を行なっております。「拝見させていただくだけでも良いですし、見せていただければご説明させて頂きます。査定をしたからと言って必ず売らないといけないわけではありませんのでご安心ください」とご説明いたしますと「では、今日今からとか来てもらえますか？京都市内です。」とすぐにお話が決まり即日出張査定となりました。

当店では、「まず見せてもらわない事には何もわからない」と言う事を第一に置き、京都、大阪、滋賀、奈良など近畿圏へは簡単な依頼内容にて積極的に出張しております。また今回の様にお客様と当店との都合やタイミングが合えば即日査定も可能ですのでお気軽にご相談くださいませ。

■査定

お家にお邪魔致しますと、早速数本の掛軸を確認させていただきました。
すると、日本画家として高名な橋本関雪や富田渓仙、松林桂月などの掛軸があり、どれも各画家の特徴がよく出た優品の部類に入る作品で美術的価値の高いお品物でした。

お客様のお話では「数十年前に買い集めたのですがそろそろ整理を考えております」との事でした、私も数十年前からこのお仕事をしておりますので、その当時にこれらのお品物がどれぐらいで取引されていたのかは存じておりますが、現状こうした新画(江戸明治期の物を古画と呼ぶに対して、大正期、昭和期の物を新画と呼んでいます)は以前に比べて需要が減り、集められた時に比べてはかなり相場は下がっております。そのことをご説明させていただくとお客様もその事についてはご承知でした。

しかし、全く値段が付かないと言う事はありませんので、原状の相場でしっかりと1本ずつ査定金額をご提示いたしました。特に橋本関雪と富田渓仙の作品には東京美術倶楽部の鑑定証も付いていましたので現相場の中でも高額査定をお出ししました。またそのほかでは色紙短冊類、久保吉郎の額なども拝見し、査定いたしました。