滋賀県のお客様より作家工芸品、日本画掛軸などの美術品を出張買取させて頂きました。

9月20日（金）に滋賀県のお客様より作家工芸品、日本画掛軸などの美術品を出張買取させて頂きました。

◼️ご相談

以前にホームページより簡単ライン査定にて数点のご相談を頂き、画像からの簡単な査定をさせていただいておりました。その後に「画像のお品の他にも見てもらいたい物がある」との事で後日、日時を決定してお伺いさせて頂きました。

◼️査定

当日、お伺いしますと、一部屋にお品物を並べて頂いておりましたので1点ずつ丁寧に査定をさせて頂きました。

お品物を見ますと、作家作品では益子焼の島岡達三の篇壷や練上げ技法の松井康成の花入、九谷焼の吉田美統の盃、備前焼の伊勢崎淳の花入れ、京焼の河合誓徳の色絵香炉、九谷焼の北出不二雄の色絵徳利、色絵作家の末岡信彦の篇壷や香炉などがございました。

日本画作品ではそれぞれ二重箱に仕立てられた竹内栖鳳の猿図、東山山水や小野竹喬の秋山水、そして山元春挙の清涼図の双幅、薄と薔薇の双幅などなど、美術的価値が高いとても素晴らしいお品物の数々でした。

お話をお聞きしますと、以前(20年～30年ほど前)にお身内の方が集められていた美術品の遺品整理ということでしたが、ライン査定のときにもご説明したのですが、集められていた時代と現在では美術的価値という面では変わらずに大変素晴らしいお品物なのですが、買取となると現代の需要が大きく金額に反映してきます。次に欲しいと思う方がどのぐらいの金額なら購入してもいいと思ってくれるかがポイントとなります。

以前はこうした美術品は個展や美術商から直接、高額で購入しなければならなかったのですが、この20年ぐらい変化で、インターネットの急激な普及により、インターネットオークションなどで手軽に人間国宝の作品や美術品を手に入れることが出来るようになり、美術品の相場が崩れてしまいました。当店でも以前に購入された金額には程遠いのは承知しておりますが、出来るかぎり、今の相場ぎりぎりで1点1点丁寧にしっかりと査定をさせて頂きました。