5月22日(月)に京都市上京区のお客様より、火鉢、大将人形、スダレなどの古道具類を出張買取をさせて頂きました。
■ご相談
「売れる物かわからないけれども、火鉢などの古道具類があり、掛軸も数本あるので見に来て欲しい」とご相談を頂き日時を合わせて出張させて頂きました。
■査定
1階と2階のお部屋を見せていただいたのですが、ご相談のとおり、火鉢をたくさんお持ちのお家でした。1階の押入れには塗師職人の名前の入った塗りの火鉢が5対10本の綺麗な状態であり、二階にも同じ職人の大きめの塗りの瓶掛火鉢や、長火鉢、桐の火鉢、店煙草盆(みせたばこぼん・みせた)と呼ばれる店前に置く小さめの煙草盆型の火鉢がございました。
当店のお問い合わせにも「よく火鉢は売れますか」とご相談を頂くのですが、火鉢は今の生活環境において特定の方にしか需要がなく、塗物の火鉢や陶器製、木製の火鉢はごく限られたお品しか高値にて買い取れないのが現状です。しかし、買い取れないと言うことなく今回のお品物につきましてもご説明の上、まとめてお値段を付ける感じになってしまいましたが、しっかりと査定をさせて頂きました。
比較的金属(主に銅製)の火鉢にはお値段が付きやすく、象嵌の装飾や彫刻の仕事の良いお品の場合は思いもがけず高価買取の対象になる場合があります。お気軽にご相談くださいませ。
そのほかのお品物については奈良の仏師宮沢甲輔の「乾湿製彫刻虎の図額」に評価が出来ました、こちらは仏像の作品を主に造られる方で仏像の彩色の作品ですと高額に買取金額を付けれるのですが、今回は彩色のない虎の額との事でした。しかし、宮沢甲輔の作品自体が少なくなってきているのと、やはり奈良で根強い人気があるのでしっかりと査定をさせて頂きました。買取業者さんの中でも余り知られていない隠れた名工の一人です。
また、五月の大将人形、三月のお雛道具なども昭和中後期のダンボールに入った物ではなく戦前の木箱に入った仕事のよい物でしたので、評価させて頂きました、また、スダレ、金屏風などもご説明の上、買取金額をご提示いたしました。
掛軸の査定につきましては、古い時代の物が多かったので絵師の名前や図柄によって1本で買取金額が付けれる物。その他の絵師の名前も通っていない物、絵柄も好まれない物、しみなど状態が悪い物のなどまとめての査定となる物に仕分けして1本ずつご説明をさせて頂きました。
■買取・終わりに
始めにおっしゃっておられました、火鉢類や雛道具、五月道具、スダレ、金屏風などはご納得の上にてお譲り頂く事となりました。掛軸については「見ているうちに家で吊ってみたい気になったのでもう少し置いておきます」との事でしたので、軸の巻き方や保管方法などをご説明させて頂きました。
もちろん、長年お家にあったお道具ですので家人の方が大切にされる事がお道具にとっても一番よい事だと思います。当店では「今すぐに売ってしまわれるより、一度考えてやっぱり整理しようと思われたときにまたお手伝いをさせてください」とご説明をさせて頂いております。今回も「後々に売るときは是非また、丸尾さんにご相談いたしますね」とお言葉をいただけました。本当に嬉しい限りです。
今回は数ある買取業者の中から当店をお選びいただきまして誠に有難うございます。お譲り頂ましたお品物はまた次の欲しい方へと橋渡しをさせて頂きます。
古美術丸尾はこんな方にオススメです。
古美術丸尾を荷物の処分や整理の足がかりにお使いくださいませ。
●1点で値段がつけれるもの。
●数点まとめてで買えるもの。
●市場価値のほとんどつかない物。
をきちんと仕分けした上で相場価格にて買取させていただきます。
- 倉庫や、蔵の整理をしたいけど、どこから手をつけたらいいのかわからない。
- 引越しやリフォームで、急ぎ荷物を整理したい。
- ご親族の方のコレクションで価値がよくわからない。
- ご高齢になり、荷物の整理や、移動が大変。
- 近くに知っている骨董品店がない。
などなど。お困り事や、ご相談がございましたら、お気軽にお声がけくださいませ。