■川瀬忍 -かわせ しのぶ-
現代青磁を代表する人気作家「川瀬忍」をご紹介いたします。
川瀬忍は陶芸一家に生まれ、父親は二代・川瀬竹春で、祖父はその初代に当たります。この二人の元で日々の鍛錬と研究を重ねたからこそ、76年には初個展、そして翌年の77年には、祖父、親子の三代に渡る展覧会を開催し、いち早く、多くの人から注目を浴びる存在となりました。
川瀬忍の作品は中国宋代の古陶磁を目指しながらも、造形や色は、独創性な一面も持ち合わせています。
柔らかな曲線でありながら、手が切れるのではないかと思うくらいの繊細でシャープな造形は、数々の展覧会を開催しては、高い評価を獲得しており、世界的にも人気の作家です。
生没年:1950年(昭和23年)~
出身:神奈川県
受賞:日本陶磁協会賞金賞
■概要
1950年 二代川瀬竹春の長男として、神奈川県大磯に生まれる。
1968年 祖父(初代 川瀬竹春)、父(二代 川瀬竹春)のもとで作陶を始める。
1976年 東京にて初の個展開催。
1977年 祖父、父と共に竹春三代展開催。
1981年 日本陶磁協会賞授賞。
1996年 CONTEMPORARY JAPANESE CRAFTS(国際交流基金 巡回展)出品
2014年 日本陶磁協会賞金賞を受賞。
■作品紹介
川瀬 忍作 「青磁輪花大皿」
W・D:38.0cm×H:6.5cm
この作品は川瀬特有のシャープさは少ないのですが、中国宋時代の輪花皿を忠実に模した作品で造形、貫入の入れ方、釉薬の発色も氏の長年の研鑽が作品全体を通じて感じる事ができます。
また、川瀬作品は小品が多く、経が38cmもあるこの作品は希少性もあります。