こんにちは、買取スタッフの上野です
今回は、仕事の合間に近代日本画の巨匠横山大観の展覧会に京都国立近代美術館まで行ってきました、平日でしたが、やはり大観の作品が一同に集まるとあってかなりの人が観覧されており、ある作品の前では見るのに20分ぐらい長蛇の列を並ばなくてはならなかったほどです。
その作品とは今回の展覧会の目玉の一つ重要文化財「生々流転」
現在、確認されている物の中では日本一の画巻物の作品でその長さはなんと40mにも及びます。
「生々流転」とは次から次に生まれていく様、また常に変化し続ける事で作品では霧の水滴が渓流となり水勢を増し岩肌に飛沫を上げ、いずれ悠々たる大河を形成した後、大海に注ぎ、龍の姿で天に戻るまでの様子が描かれており、その間、山里では人々の生活や動物などが水墨画で描かれています
1923年(大正12年)の大観55歳の時の作品ですが、大観の作品が日本でも認められてきた時期でもあり一世一代の大作に挑んだのでしょう。
しかし、なんせ作品の長さが40m超なのです、40mといえばマンションの高さだと13階!というのだから一つの巻物としては考えられない破格の作品です。そのため、展覧会では三期にわたり巻き変えて展示しています、全長を見ようと思ったら三期行かなくてはならないのですが…。
その価値以上の作品だと感じました。
まさに・・・
「大観半端ないって」
って当時も言われたのかも(笑)
ほかの作品もとてもすばらしく、大観が新しい西洋の画法を取り入れた新日本画を探求していく様が明治~大正~昭和にかけてと見て取れてました。
なんといってもオール大観、大観尽くし、大観一同なのです、いままで美術オークションでも数年に一度、一点出るか出ないかの巨匠作品を堪能でき幸せな時間を過ごす事が出来ました。大観の雄大さ、壮大さ、そして無限大さは言葉では言い表すことが出来ません、是非、皆さんも一度足をお運びすることをおすすめします。
「生誕150年横山大観展」
開催場所:京都国立近代美術館(岡崎公園内)
特設サイト:http://taikan2018.exhn.jp
開催期間:前期6月8日(金)~7月1日(日)
後期7月3日(火)~7月22日(日)
※月曜休館但し7月16日(月・祝)は開館、17日(火)は閉館