6月11日(土)にお茶道具、宗匠書付の額、贈答品などを店頭買取させて頂きました。
◼️ご相談
お店の前に車が止まり、「見てもらいたい物があるのですが大丈夫ですか?」とご来店頂きました。車から、お品物を降ろして頂き、店頭にて拝見させて頂きました。
「家にまで来てもらうのはちょっと怖い・・・」「やっぱりどんなお店なのか確認したい」と店頭買取も多くご利用いただいております。また、この日はたまたま店主の私がお店におりましたので、直接ご対応をさせていただいたのですが、出張買取やオークションの仕入れなどで不在の場合が多く、ご来店いただく場合は一度ご連絡をいただけるとスムーズにご対応出来るかと思います。
◼️査定
店頭にお持ちいただいたお品を拝見させていただきました。贈答品や雑多な置物や茶道具のお稽古物が多数でしたが、1点ずつしっかりと拝見しているとその中には表千家十三代即中斎宗匠の書付の入ったお道具が数点出てまいりました。
お道具では即中斎書付京焼名工の永楽善五郎の夏茶碗の一双(2つで一揃い)のお茶碗、即中斎自筆横額、即中斎書付土田友湖の袱紗、即中斎書付黒田正玄の扇子建などなど、20年~30年前のお茶全盛期ですと誰もがあこがれる大変価値のあるお品物ばかりでした。
お茶道具の買取の実情
しかし、正直なところ、現在はお茶をされる方が減少し、また、永楽善五郎の作品や、表千家の即中斎、裏千家の鵬雲斎の書付品などは20年~30年前の茶道バブル時に大量に制作され、需要と供給のバランスが崩れ相場は軒並み下落傾向にあります。茶道具のお品によってはお値段の10分の1の値段でも買い取れない事もしばしばです。
今回のお客様はお茶をされていた方のお身内の方がご来店されたのですが、「家の者から即中斎の横額は一番のお宝と聞いている」と仰っていたのですが、相場下落と茶室には軸装がメインとなり額装では使いにく需要が少ない事が要因で少し残念な査定となりましたが、正直に現在の相場価格をお伝えいたしました。
しかし永楽善五郎のお茶碗は状態もよく華やかな作品でしたので購入金額には及びませんでしたが、しっかりと高価買取査定が出来たかと思います。
その他、袱紗や竹の扇子置等もそれぞれ千家十色の土田友湖、黒田正玄の作品でしたので、それぞれご説明の上1点1点に査定をさせて頂きました。
◼️買取・終わりに
全てのお品物を丁寧に拝見し、現在の相場にてしっかりと査定をさせていただきました。ご説明をさせて頂き、合計の金額をご提示すると「ちょっと持ち主の家の者に聞きます」という事で電話で確認を取っていただきました。すると、お付けさせて頂きました金額で全てお譲りいただけるとの事でした。本当に有難うございます!
私共も、長年、このお商売をさせて頂いておりますので、お茶道具全盛の頃の相場はもちろん存じております。特に宗匠書付のあるお道具ほど、買われた時と買取の金額の相場の下げ幅が大きいお品はありません。お茶道具の査定は本当に心苦しいかぎりです。
かといって、もちろんタダ同然かといえば決してそんな事は無く、今でも価値のある作品はしっかりと査定金額が付く茶道具もございます。他店ではそれを茶道具高額買取などと誇張されがちですが、当店では正直に現在の相場や実情をこのブログや店頭でのご説明でご理解いただければと思っております。
今回はお品物を持っておられたお身内の方は到底ご納得のいく金額では無かったかも知れませんが、快く私共にお譲り頂まして誠に有難うございます。お譲り頂ましたお品物はまた次の欲しい方へと橋渡しをさせて頂きます。
古美術丸尾はこんな方にオススメです。
古美術丸尾を荷物の処分や整理の足がかりにお使いくださいませ。
●1点で値段がつけれるもの。
●数点まとめてで買えるもの。
●市場価値のほとんどつかない物。
をきちんと仕分けした上で相場価格にて買取させていただきます。
- 倉庫や、蔵の整理をしたいけど、どこから手をつけたらいいのかわからない。
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などなど。お困り事や、ご相談がございましたら、お気軽にお声がけくださいませ。