千家十職とは

お茶道具の中でも京都の三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)のお道具を代々任されてきた、十人の職人の事で、釜師「大西清右衛門」、茶碗師「楽吉左衛門」、土風炉師「永楽善五朗」、塗師「中村宗哲」、金物師「中川浄益」、袋師「土田友湖」、一閑張師「飛来一閑」、竹細工師「黒田正玄」、表具師「奥村吉兵衛」、指物師「駒沢利斎」の十家の事です。

中でも楽吉左衛門の楽茶碗、中川浄益の銀瓶、大西清右衛門の茶釜、奥村吉兵衛の風炉先など高価買取が可能で、さらにお家元宗匠のお好みが付いている物には高額買取が期待できます。しかし、千家十職の作品の買取査定は高額になるため模倣品も数多く出回っていますので確かな目利きが必要になります。

千家十職の商品買取一例

奥村吉兵衛作｢渦巻腰風炉先(十五代裏千家家元鵬雲斎好) 」
買取価格：280,000円 

京都市在住の六十代(女性) 一つぐらいは宗匠書付のお道具がほしいと、どうせならと思い切って買い求められたらしいのですが、もったいなくて使わずにそのままなので買い取ってほしいとの事。現在の相場は25万円ですと申し上げたのですがもう少しとなんとかと、、、染み一つもない状態の大変よい物でしたので頑張って買取させていただきました。商品が手に入らないと始まらないのがこのお商売、出来る限りお客様の意向に沿えるように買取させていただきます。

お家元宗匠茶掛、書付物

書付・茶掛けの商品買取一例

奈良県在住の三十代(女性) おばあ様がお茶の先生をされていたようで、その遺品整理としてほかのお茶道具と共にお譲り頂きました。とてもお道具を大事にされていたようで状態もよかったです。 お道具達はまた、次の世代へと残せる物です。古美術丸尾では、そんなお道具たちの橋渡しが出来ればと考えております。

このお品は、ご来店頂き店頭にて買取させていただきました。数本のほかの掛軸と共に買取させていただき、他の掛軸は数本まとめて数千円の買取でしたが、一本だけこの掛軸がございました。ご説明の上、上記の金額をご提示させていだくと大変驚き喜んでくださいますた。覚書には「初釜の席にて、くじ当たる」とあり、親族の方が初釜のお茶会に参加されたときのくじで当選されたようです。お家元の茶掛けが当たるとは大当たりですね！また、そのため無地箱だったのでしょう。

このように、なにもないと思われていた方でも思わぬことから高価買取の商品が見つかることがあります。ぜひ、諦めて処分せずに、一度ご相談くださいませ。

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