こんにちは、買取担当者の長尾です。
本日、5月1日ついに元号が平成から令和に改号されました。新時代の幕開けです。我々のお商売も時代にとても左右されるものであって時代と共にあります。
江戸時代以前の本当の時代物、骨董品にはじまり、幕末~明治時代を中心とした華やかで時間とお金を惜しまずに造りだされた明治工芸時代、大正~昭和初期・戦前までの大正浪漫や横山大観等を中心とした新しい美への変革の時代、戦後~高度経済成長を経て、斬新なデザインやオブジェに代表される自由な美を追求した時代、また平成にはインターネットの普及により当時は欲しくても買えなかった物が買えるようになり、ブリキのおもちゃや、キャラクター物などのコレクターズアイテムも骨董品として出回る時代となりました。
我々、日本人の「物」を愛玩するという事や、大事にするという美しい心や気質によって、それらそれぞれの時代の物が現在まで受け継がれてきたのです。そして、この先も、平成骨董だとか令和美術と言われる時代も来るのでしょう。
お道具や古美術品は形があれば、次の時代に残せるのです。
先代様や先々代様からお家にある物は、先祖代々受け継いできた物だから本来ならば、この先もその家の方々で受け継ぐのが本質ですが、いろいろな事情でお家を解体されるなど、物を処分しなければいけない時はどうぞ丸尾にお手伝いをさせてください。
我々は新しい時代へ、そして未来へと「物」を残していく事で、その「物」の作り手の心も伝えたいと思います。
令和となった現在、改めて気を引き締めなおし、買取、販売双方のお客様の気持ちを尊重したお商売に勤めてまいります。
今後とも、古美術丸尾をよろしくお願いいたします。