11月20日(水)に新潟県糸魚川市で楽吉左衛門の水指や蒔絵重箱、野弁当などの古道具類、古書籍などを出張買取させて頂きました。
◼️ご相談
当店のホームページのメールフォームよりご相談を頂き、「長年あった蔵を解体したいので出張買取で新潟県まで来れますか?」とお蔵のお写真を添えてご相談を頂きました。
◼️査定
当日、お伺いするとまずはお家の中にお邪魔し、「先代が良いものだと言っていたものがあるのですが、見てもらえますか?」と1点のお品を拝見いたしました。
それは、京都の千家十職 楽吉左衛門五代宗入(1664~1716)作の赤楽平水指でした。そしてそのお品物は完品ではなく蓋が欠損しており、後の時代に十代楽吉左衛門旦入(1795~1854)が蓋を補い五代宗入の作品であると極めた(鑑定)お品で、水指の本体には宗入の印が無い状態の物でした。
宗入の作品では印のある作品もありますが、今回のような無印の作品も多く残っております。作品を見ても宗入時代の古い物ですし、旦入の極めも付いているので間違いの無い物でした。しかしやはり、印がある作品と印の無い作品、また蓋がオリジナル(宗入)では無い作品と言う事で、お茶道具としては、少し次の担い手を見つけるのが難しい、正直な言い方をすると少し売りにくい作品となります。ただ、良いお品であるのは間違いありませんので、当店の中での精一杯の査定金額をご説明させて頂きました。
その後、一旦お蔵の方にご案内をして頂き、古道具類を見せていただきました。以前に別業者に少し売ってしまったようで、焼き物などの陶器類はほとんど残っておりませんでした。しかしながら、他業者が残したものの中に何か買い取りが可能なもの、次の世代に生かせそうなお品がないか1点1点しっかりと拝見させていただくと、蒔絵の仕事の良い重箱や野弁当、状態のよいお碗などまだまだお値段が付けれる物がありましたので種類ごとに別けて査定させていただきました。確かに塗り物は焼けや変色により、買い取り難しいことが多いため、前の業者は残されたのだと思いますが、まだまだ活躍できる立派なお品たちがたくさんございました。
その他では西村九兵衛の茶釜、永楽保全の手あぶり、など茶道具も少しだけ残されており、最後には刀剣も1振りお持ちということで拝見させていただきました。変わったところでは江戸時代の古書籍、箪笥の中のモメン布なども査定させて頂きました。
◼️買取・終わりに
お蔵の査定を終えますと、全てお譲り頂ける運びとなりました。また、最初に拝見した楽の宗入の水指も「これも家にあっても仕方ないので、また次の担い手の人の下で大事にしてもらったら嬉しいです」との事でお譲り頂けました。本当に有難うございます。
今回はお話をお聞きしますと今年の能登地震で蔵が半壊したので解体する決意をされたそうです、蔵を解体されることは残念な事ですが、長年大切に仕舞われていたお道具たちはまた次の担い手につなぐ事で後世まで残す事が出来ます。近年、災害や水害が増加により、事前にお蔵整理など、古道具整理をされる方が増えてきております。
当店は蔵からの1点1点取り出し、整理し、ご説明させていただいた上、弊社のスタッフで搬出作業をさせていただきます。埃だらけや雨漏りがある状態等、どんな状態でもできる限りすべて拝見し、買い取りが可能な物と、引き取りが可能なものに分けさせていただき、整理をお手伝いする事ができます。ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。
今回は数ある買取業者の中から当店をお選び頂き誠に有難うございました。お譲り頂ましたお品物はまた次の欲しい方へと橋渡しをさせて頂きます。
古美術丸尾はこんな方にオススメです。
古美術丸尾を荷物の処分や整理の足がかりにお使いくださいませ。
●1点で値段がつけれるもの。
●数点まとめてで買えるもの。
●市場価値のほとんどつかない物。
をきちんと仕分けした上で相場価格にて買取させていただきます。
- 倉庫や、蔵の整理をしたいけど、どこから手をつけたらいいのかわからない。
- 引越しやリフォームで、急ぎ荷物を整理したい。
- ご親族の方のコレクションで価値がよくわからない。
- ご高齢になり、荷物の整理や、移動が大変。
- 近くに知っている骨董品店がない。
などなど。お困り事や、ご相談がございましたら、お気軽にお声がけくださいませ。