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【買取作家】金谷五郎三郎〔五良三郎〕(かなや ごろうさぶろう) -歴代相伝に受け継がれた五良三色-

    ◼️金谷五郎三郎(かねや ごろうさぶろう)

    金谷五良三郎は京都を代表する錺鋳物師です。
    初代金屋五郎三郎は屋号を「金屋」と称して銅器着色法を工夫し、緋銅色は特に称賛を博して「五良三色」と謳われるようになりました。
    豊臣秀吉に命ぜられて茶道用火鉢を「五良三郎色」で造ったところ、大いに賞美を受けて比類ない誉を得ました。以後、家伝の秘術として歴代相伝に受け継がれていきます。8代金屋五良三郎は尾州徳川公の御用達となって寵遇を受け、「五良三」と言えば銅器の別称とさえなりました。

    当代は16代です。

    初代 金谷五郎三郎(道円)1581年〜1668年

    豊臣家の武人安藤氏の子。鉄の独自の錆付法(着色法)である「五郎三色」を開発。

    二代 金谷五郎三郎(日随)生年不詳~1716年

    三代 金谷五郎三郎(即円)生年不詳~1778年

    茶器および書院の諸道具の製作で知られる。

    四代 金谷五郎三郎(円心)生年不詳~1771年

    五代 金谷五郎三郎(一良)生年不詳~1816年

    新案の才があり、開発に努め、安永年間(1772〜81)に緋色銅を発明。以後これを秘伝とした。

    六代 金谷五郎三郎(宗円)生年不詳~1824年

    七代 金谷五郎三郎(一乗)生年不詳~1847年

    工房を作り、制作を工業化する。

    八代 金谷五郎三郎(日円)生年不詳~1873年

    九代 金谷五郎三郎(良器)生年不詳~1889年

    金家を金谷と改める。

    十代 金谷五郎三郎(日祐)生年不詳~1901年

    十一代 金谷五郎三郎(道器)生年不詳~1928年

    「五郎三郎」改め「金谷五良三郎」の商標登録を受ける。

    十二代 金谷五良三郎(常行)生年不詳~1946年

    十三代 金谷五良三郎(作善)

    金谷の血筋の人間ではなく、金谷の血筋以外の者にその技を伝授する事は極めて異例でした。高い技術力を買われて13代・金谷五良三郎を襲名しました。

    十四代 金谷五良三郎(鷹司)1932年〜

    1932年 京都に生まれる
    1973年 第60回神宮遷宮記念須賀利御太刀を謹作する
    1989年 14代・金谷五良三郎を襲名する

    十五代 金谷五良三郎(昌彦)1940年〜

    15代・金谷五良三郎は13代・金谷五良三郎の子として京都に生まれました。
    2005(平成17)年、15代・金谷五良三郎を襲名しました。
    2006(平成18)年、京都府伝統産業優秀技術者表彰を受けました。

    十六代 金谷五良三郎(茂是)2015年〜

    1976年 15代長男として、京都に生まれる
    1998年 学校卒業後、父に師事
    2002年 京展入選
    2008年 日本伝統工芸近畿展初入選(以後4回入選)
    2014年 日本伝統工芸金工展初入選
    2015年 16代・金谷五良三郎を襲名

     

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